2004年2月15日
楠本柊生帝國元帥一人芝居
梅田光明アムホール
大分、日にちたってから書いた為、率直な感想のみでございます。
■アルジャーノンに花束を
やっぱり主役はPちゃんでした。
屈託なく笑う知恵遅れなPちゃんはとても可愛かった。
原作と違ったところは、頭が良くなったPちゃんにはアルジャーノンが
人間に見えるということ。
「何故、僕を見る?アルジャーノンを見ろ!!」
と客席を走り回る元帥はムキになってこけてました(笑)
そして、最後にバカに戻ったPちゃんがモップもって歌いながら
去ってゆくときにもソデで鈍い音が聞こえました…
元帥…かなりお疲れだったのでしょうねぇ
■かげろう日記
どうやら今回は三作がつながっているらしく、
元帥の元にPちゃんが残した日記が送られてくる…という内容でした。
だんだん霊的なものを思わせるようになる展開はゾクゾクしました。
特に元帥がテープレコーダーに声を録音し、再生するシーン
興奮して問う元帥と、冷徹に応える霊(?)
ゾクゾクしました。
■楠本先生
初めて見ました。
最高ですね!
「楠本先生を降板させるからPちゃんはよくこけたんだ!」
と云っていました。
私にはグルグルネタもかなり笑えました。
「今笑わなかったヤツはグルグルファンだ!」
と云っていましたが、ファンだからこそ尚更笑えたりするのです。
■ペテン師と空気男
元帥お得意の乱歩作品。
元帥は「ペテン師」というのがお似合いですよね。
前回の「キャッチミーイフユーキャン」といい。
あの方の全てを見透かしているような表情はたまんねっす。
最近原作を読んだのですが、全然違うお話でした。
日記にも書かれていた通り、「蜘蛛の糸」とまざってるんですかねえ?
最後の挨拶では、主にフィーちゃんの思い出話をされていました。
HPの書き込みでもあった通りフィーちゃんは亡くなったのだそうです。
ご実家で二階から降りてきた元帥と、
自分より大きなパンを持っていこうとしているフィーちゃんが鉢合わせた時、
フィーちゃんはパンを置いて「ややっ!こんなところにパンが!!」
というような態度を見せ、自分は関係ないような顔をして戻っていくそうです。
やはり、ペットは飼い主に似るのですね。とても利口です。そして可愛い。
今回は全部お話がつながっていて
深読みしたいけれど、頭がついていけない自分に少し腹立たしく思えました。
元帥は今回の一人芝居のタネ明かしされていましたが、
アンコール講演にいけない私はやきもきするだけ…
御自ら「スルメ系だ」とおっしゃるなら、
イタイケナ臣民のためにビデオ発売を願うばかりで御座います。
|